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期待以上に面白い!25年10月期ドラマは『シナントロープ』が大優勝!?9話までを解体する

uotosen

『シナントロープ』とは?

『シナントロープ』はテレビ東京ドラマプレミア23(月曜夜23時)にて放送中の2025年10月クールドラマ。

主演は水上恒司さんが務め、 山田杏奈さん 、坂東龍汰さん、 影山優佳さん、染谷将太さんなど今をときめく若手豪華キャストが集結しています。

この作品は、
【現代の若者たちのリアルな青春群像劇】×【緻密に張られたミステリー】。

私的にはゴールデン枠のドラマ作品を抑え、大穴だった『シナントロープ』が今期大優勝!小説も購入したので、いまからリピートするのが楽しみです!

魚と占
魚と占

あらすじ

舞台は、街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」。そこで働く8人の若者たちの中で、大学生の都成剣之介は、バイトの同僚・水町ことみに、密かに想いを寄せていた。そんなある日、“シナントロープ”で不可解な強盗事件が発生。静かだった日常は、少しずつ歪みはじめる。
恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択──揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく。何が本当で、何が嘘なのか。そして、都成の想いの先に待つのは、恋か、それとも──。
(公式サイトより引用)

ネットでは“今期のドラマは豊作”と言われていますが、そのなかでも『シナントロープ』はストーリー、映像、音楽、演技……どれも作品としてのクオリティが高く、次世代を担う製作陣の力作と言える作品です。
ゴールデン帯ドラマは放送の枠の“色”がそれぞれありますが、この作品は“枠や型にハマらない”挑戦作と言えるでしょう。

原作・脚本は、漫画『セトウツミ』やアニメ『オッドタクシー』の此元和津也氏が担当。

ネットやSNSでは「難解すぎる」「面白い」「キャストが豪華」「期待以上」とさまざまな声が寄せられていました。

タイトルの“シナントロープ”は、人の生活圏で生息し人工物を利用して暮らす野生生物の総称なんだとか。

くじらさん
くじらさん

作り手の独特のセンス

『シナントロープ』は独特のリズム感が魅力の作品です。
シーンの切り替えごとにセリフを“バトン”のように受け渡したり、前のシーンのアクションやモチーフを次のシーンに自然とつなげたりすることで、作品全体に心地よいテンポが生まれています。

さすがは此元和津也氏。
物語の組み立て方やキャラクターの作り込み、日常会話の中に自然と紛れ込ませる独特のユーモア、そして20代前半の空気感を的確に切り取る手腕が光っています。

三つ編みのような構成

本作では、大きく分けて三つの視点が存在します。

  1. ハンバーガーショップで働く若者たち
  2. 裏組織「バーミン」
  3. ある部屋を監視する謎の男2人

毎話の中で頻繁に視点が切り替わり、これら三つの流れが“3つ編み”のように交互に織り上げられていく構成。

それぞれの視点が巧みに絡まりながら進行し、散りばめられた伏線が少しずつ回収されていくことで、物語のミステリー性がより立体的に浮かび上がっているのです。

勝因はやはり第一話にあり!

連続ドラマが「面白い」と思ってもらえるかどうかは、ほぼ第一話で決まります。
その中でも、とりわけ視聴者を冒頭でどれだけ惹きつけられるかが勝負どころ。
『シナントロープ』はその点、冒頭から強烈なインパクトを放っていました。

なんてったって『目出し帽を被った男がハンバーガーを注文する』のです。

画としての力が圧倒的に強い。
このワンシチュエーションだけで、“どんな話なんだろう?”と視聴者を惹きつけることができます。

魚と占
魚と占

なぜ男は目出し帽をかぶっているのか?
強盗なら店員を脅すはず。
だが彼は静かに席につき、普通にオーダーしようとしている。

この“ズレ”と“シュールさ”。
その違和感の面白さを、作品は出し惜しみせず最初から提示してくる
――まさに惹きつける冒頭シーンでした。

1話では「物語全体がどうなるか」は掴めない部分もありましたが、2話以降は太い軸がはっきりします。つまり──
「ハンバーガーショップ『シナントロープ』を成功させるために若者たちが奮闘する」ことが物語を貫く核です。

物語には多数の伏線が巧みに仕込まれており、9話まででもそれらが着実に回収されていきます。

ちなみに公式サイトには、此元和津也氏のこんなコメントが載っていました。

カーテンを開けると、ベランダでカラスがハンガーをくわえて飛び去っていった。
その様子を窓辺の猫が、ひきつつも好奇心むき出しで見ていた。
逞しさって、図々しさと紙一重なんだなと思う。
でも、猫みたいなひいてしまう弱さや戸惑いも、都市で生きていくには欠かせない。
「シナントロープ」は、そんな全部ごと生きていく物語です。
(公式サイトより)

本作は学べることが多いので、もっとじっくり丁寧に解体してみたいなあと思いました。
……それはまた別の話。

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