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『解体するエンタメ』という場所について

uotosen

はじめに

はじめまして。
このブログ「解体するエンタメ」は、映画やアニメ、ドラマ、小説といった作品を、
「構造」と「感情」の両面から読み解くための分析ノートです。

書いているのは「魚と占(うおとせん)」。
物語を観るとき、私はいつも“どこで心が動いたのか”を考える一方で、
“なぜそのように感じるように設計されているのか”という仕組みを追いたくなります。

その「感情の裏側にある構造」を、言葉にして可視化していく——
それが、このブログを立ち上げた目的です。

このブログでやりたいこと

① 物語を「解体」して理解する

感動や衝撃を受けたとき、その背後にはかならず構造的な理由があります。
脚本のリズム、人物の配置、シーンの順序、光の色。
それらを一つひとつ分解して眺めることで、作品はより豊かに見えてきます。

“好き”の理由を、構造の言葉で説明できるようになること。
それが「解体するエンタメ」の出発点です。

② 批評と感想のあいだを歩く

ここで書く文章は、学術的な批評でも、ただの感想文でもありません。
作品の中に潜む「仕組み」を掘り出しながら、
同時にそれを見つめる自分の感情も大切にしたいと思っています。

理屈と感性のあいだ。
構造と感情の境界線。
その“あわい”にこそ、物語を語る面白さがあると感じています。

③ 作り手へのリスペクトを忘れずに

解体は破壊ではなく、理解のための観察です。
作品をバラバラにして冷たく論じるのではなく、
一度解体したあと、もう一度そっと組み立て直す。
そのとき見える新しい輪郭を、読者と共有できたらと思っています。

名前について:魚と占

「魚(うお)」は感情の象徴。
水のように流れ、形を変えるもの。

「占(せん)」は構造の象徴。
星やカードの並びのように、秩序やパターンを読むもの。

このふたつを合わせた「魚と占」という名前は、
感情と構造、感性と分析の両方で作品を読みたいという願いから生まれました。

おわりに

ここは、私自身の「観る」と「書く」の練習場でもあります。
一人の観客として感じたことを、
一人の書き手として丁寧に言葉へ変換していく。

そんな試みを、少しずつ積み重ねていく予定です。

物語の奥にある仕組みを、言葉で照らす。

その小さな灯りのようなブログが、
いつか誰かの“読み方”のきっかけになれば幸いです。

——魚と占

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